インドで買うことについて インドまでいっても、自分の気に入った楽器を手にしたい!という方、その情熱には本当に感服いたします!
ただし、闇雲にインドに行けば必ずそこに自分の求めていた楽器が待ちうけている、というわけではないのです。玄奘の時代は遥か遠くになりにけり・・・でしょうか・・・
日本とも同じように、インドでも色々な人達が日々の暮らしの中で、努力し、楽しみ、悩み、喜び、と生活しているわけです。そこへ、突然、旅行者として訪れても、短期間では、なかなか気に入った楽器にめぐりあえないものです。
楽器の購入を主な目的に渡航される方なら、当然いろいろな情報を、情熱を傾け収集されているでしょう。私もお教えしていただきたいくらいです。
ここでは、むしろ、短期出張で、とか、休みの間の旅行でインドに行かれる方にアドバイスいたします。
シタールはインドでは、良く知られた楽器ですが、全てのあらゆる人がシタールを知っているわけではありません。インドの大きな都会で「このギターはお前の国のものか?」とシタールを指差し尋ねられた時は、あ然としました。でも日本人の私達でも、邦楽器を異国の人が持っているのを突然見たら、勘違いしてしまうこともありそうですね。
北インドの多くの町でシタールは作られています。街中で知り合った人に「いいシタールを売っている店を紹介する」といわれて工房に案内されることもあります。そこで本当にいい楽器に出会えることもあれば、そうでないこともあります。
出来れば、買われる前に、多少でも楽器についてのことを知っていれば、割といい楽器を見分けられるかもしれません。お店の人に弾いてもらって、気に入った音色のものを選ぶのも方法のひとつですね。時間があって、その町に何軒か工房があるようでしたら、見てまわるのもいいかもしれません。
買った後、日本まで持ちかえるので、ある程度梱包はしっかりしてもらうほうがいいでしょうね。
また、弦、爪(ミゼラブ)は、余裕をもって少し多めに買っておくほうがよいです。
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