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シタールについての説明を、ちょっと教科書風に・・・

[歴史]

シタールは、インド北部のガンジス河流域地域を中心とした、ヒンドゥースターニー文化圏で、14世紀頃に生まれた楽器です。
インド古来の楽器「ビーナ」と、ペルシャ文化圏の楽器「セタール」が融合したものと言う説があります。
さらに、一説として、軍人であり詩人であり、ヒンドゥースターニー音楽の創始者と伝えられる、ペルシャの伝説的人物アミール・ホスロー(?〜1325)の作った楽器とも言われます。

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 現在最も良く使われているシタールの形は、上下2段に弦が張られているものです。
 上にはそれぞれ役割が違った6〜7本の
が、下には共鳴のための11〜13本のが張られています。
 胴体は、1メートル以上の長い中空の棹で、両脇に瓢箪で出来たふくべ(
)がついています。
詳しくは
こちら

[音色]

 シタールの音色※については、長い間に多くの改良が加えられてきました。
 弦を支える駒には、鹿の角などを加工した「
ジャワリ」と呼ばれる、平たい板がついています。この板と弦が触れる角度を調整することにより、独自の音色が作り出されます。
 この「ジャワリ」は、日本の楽器「琵琶」や「三味線」で言うところの「さわり」とまったく同じ意味のものです。

インドの本でこの「ジャワリ」の意味を"Give life of the Sound"(音に命を与える)とありましたが、言い得て妙、に感じてしまいました。この「ジャワリ」の音色作りにはまり出すと、止まらなくなります。
(だいたい、シタールという楽器自体が、はまると抜け出せないようなことがらを、どんどんとりこんでいく不思議な魅力があるんですよ。)

 さらに、弦の材質、楽器全体の共振、共鳴弦の音色、演奏者のタッチなどなど・・・実にたくさんの要素でシタールの音色は変わります。(これは、どんな楽器にも当てはまる事でしょうね!!)

midiファイルを使っています。お使いの機種の音源によっては、若干の音色の違いが生じます。

 


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