シタールの弦の張り方です 最終更新日01/08/20

シタールの弦は、一般のものですと、18〜20本あります。

 メンテナンス・弦について参照

上下2段になっていますが、

弦の太さは、主弦

  1. メロディー弦 0.30〜0.33mm   No.3〜4  スティール製

  2. 通奏弦    0.375〜0.40mm          燐青銅・真鍮製

  3. 低音弦1   0.55mm              燐青銅・真鍮製

  4. 低音弦2   0.725mm              燐青銅製

  5. リズム弦1  0.25〜0.28mm   No.1〜2   スティール製

  6. リズム弦2  0.20〜0.23mm   No.00〜0  スティール製

  7. リズム弦3  0.20mm       No.00    スティール製

共鳴弦

  1. 全て共通  0.20〜0.23      No.0〜00  スティール製

が、標準的なものです。

弦を張り替える際、または、チューニングをする際、糸巻きの具合を確認します。
滑らかに動くように調整すると、チューニングが楽になります。

 参照・糸巻きの調整


弦の張り方を、暫定的ですがお伝えいたします。

実際にシタールをお持ちになっているという前提で、述べさせていただきます。


主弦の張り方

まず、お持ちのシタールの弦の張られ方を、注意深く観察して下さい。
恐らく、参考図のような順で、張られているはずです。
( シタールのタイプによっては、4.の低音弦がないものもあります。
また、2.と3.がほぼ同じ太さのものもあります)

駒の先の末端を観察すると、留め具のところに、弦を捻って輪にして留めてあります。

新しい弦を用意しますが、端から糸巻きまでの長さより、20〜30cmほど余裕をもたせます
張り替えたい弦を、糸巻きからはずし、新しい弦を一方の端を、上で観察したのと同じ形の輪にします。※

もう一方の端を糸巻きに取りつけ、弦が折れ曲がらないように注意しながら、輪にした部分をシタールの駒の先の留め金に取りつけます。
弦が緩まないように張りながら、糸巻きを締めていきます。

※細い弦の場合、先端が指に刺さりやすいので、注意して作業して下さい。


共鳴弦の張り方

共鳴弦も、主弦と同じように張りますが、とても細い弦なので、切らないように注意して張っていきます。
 棹から糸巻きを取り外し、図のようにして弦を引き出します

 ※共鳴弦を張るとき、弦の長さは多少余裕をもって(輪の長さ5cm以外に20cm位棹より長めに)とります。
 沢山変える場合などは、意外と大量に弦を使いますので、つい、節約するために短めにしてしまうのですが、
 下の図のように、内部で曲がってしまうこともあります。この曲がった部分は切れやすくなりますし、チューニングも合いにくくなります。また、弦が糸巻きから外れやすくもなります。

 

 


 慣れないうちは、どうしても時間がかかりますが、あわてず確実にやったほうがいいです。そのほうが、確実に覚えられると思いますので。

 

 

What's Sitar ToHome