シタールのメンテナンス

シタールはメンテナンスが必要な楽器です。

シタールのメンテナンスには、以下の目的があります。

  1. 楽器の保持
  2. 音色の調整

   楽器の保持は、主に、楽器を長持ちさせ、同時によく鳴るように、シタール全体のバランスを保つことを主眼とします。

音色の調整は、弦、駒、フレット等、各部品について、全体とのバランスを量りながら、交換、調整などをしていきます。   

シタールの場合、多くの部分が丹念な手作りですので、一本一本微妙に異なります。
仕上げる人の感覚で、仕上げかたは、違ってきます。


もしも、ご自分で、メンテナンスをしようという場合には、

  1. 作業の前に、その楽器をよく観察し、構造を理解する
  2. 使う道具は、扱い慣れたものを使用する
  3. 他の楽器でもいいので、製作、メンテナンスに慣れた人の意見を参考にする(ただし、自分で作業する場合は、最終責任は本人にあることをお忘れなく)
  4. 自信のない部分については、特に慎重に! 時間をなるべくかけていくように!
  5. 慣れないうちは、完璧を期さない
  6. 分からなくなったときは、日を改めて取り組む
  7. 作業環境を作る

  ということが、ポイントです。
 手作りの楽器ですので、作り手の気持ちが伝わってくるのが、魅力です。作った職人さんの気持ちを何となくでも感じる事が出来れば、メンテナンスは、自分である程度出来ます。あきらめないで!

 とにかく、時間をかけて、楽器と付き合ってください。きっと何か、答えてくれるものです。

 


01/08/17更新