遠い昔の夢

 夢を みました 不思議な 夢を みました


草や 木や 大地や 空は

 ただ そのままの姿で そこにありました

ひとの こころは

 ひとの いのちと つながっていました

おだやかな こころは

 おだやかな いのちを 育てていました


 夢を みました 不思議な 夢を みました


ひとつの こころが

 あらゆる いのちと つながって いました

草や 木や 大地や 空は

 あらゆる いのちと つながって いました

ひとつの こころが ほほえむと

 草や 木や 大地や 空が ほほえみました


夢を みました 不思議な 夢を みました


すべての いきものに

 いつも 光が ふりそそいで いました

生きることは

 そのよろこびを あらわす ことでした

生きることは

 その感謝を あらわす 時間でした


それは 遠い 遠い

 はるか昔の 夢のようでした


それは 近い 近い

 すぐ目の前で 待ち続けている


そんな 夢の ようでした

           作年不祥

 


また、詩を、ぽつぽつ書き始めた時期のものです

そんな夢は
数千年、数万年、数億年前から、誰もが見続けていた夢・・・
数千年、数万年、数億年後に、誰もが見続ける夢・・・

そして、誰もが夢見る、明日の夢のような気がしています