周辺図 

※Falsh4を使っています。
再生できない方はこちらでどうぞ 

検証ルートの現場周辺図

109の左側の道(道玄坂)を
上がって、道玄坂交番手前
で右折、ホテル街を抜けて
から急な階段を降りると、ち
ょうど粕谷ビルの前に出る

 は、最短帰宅コース
(検証ルート)を通り、
喜寿荘にいった場合です。

は、目撃証言に合致するルート。
これは、回り道になるので、帰宅
時間がより多くかかる。


目撃証言

●ニ審判決 より

車に戻って5分くらい経った時、アベックが喜寿荘1階(通路)へ上る(数段の)階段の前で立ち
話をしているのを見た。
自分とは7メートル余り離れていたが、駅の明かりや自販機の明かりなどがあって結構明る
かったので、2人の姿が見えた。
喜寿荘に向かって女性が左側、男性が右側に立っており、女性は、身長160ないし170セ
ンチメートルくらいの、すらりとした体格で、べージュ色のコートを着用し、黒いショルダーバッグ
を持っていた。その顔は見えなかったが、日本人だと感じた。
男性は、女性と同じくらいの背の高さで、ちょっと肉付いた感じの体格をしており、ジャンパー
を着ていた。男性が左側を向いた時、左後方からその顔がほんの数秒見えたが、肌は浅黒く
少し彫りの深い感じの顔立ちで、ウエーブがかかった髪型をしており、東南アジア系の人だと
思った。

 

上の図を自動販売機側から
見る

喜寿荘と粕谷ビルは隣接
していて、間にある通路は
ひとりが通れるほどの幅

喜寿荘の入り口は、道路よ
りややたかく、数段の階段
がある。

粕谷ビル住居入り口は、
この図の裏側

 

一審弁論要旨 より

S田が目撃したアベックは、喜寿荘前の道路から同荘1階入り口に通じる階段を上がっ
て行きました。
 このことは、アベックの男性が被告人であるとすると、被告人はラブホテル街を通って
帰らなかったことを意味しています。
 即ち、被告人がラブホテル街を通り、その途中で被害者と遭遇したとすると、粕谷ビル
北側の階段を降りて来るはずであり、S田が目撃した道路の裏側からそのまま101号室
に入るはずです。わざわざS田が目撃した道路まで出て来てから101号室に入るとは考
えられず、S田が目撃できる状況にはならないと考えられるからです。


S田が目撃した状況は、アベックがいた場所とS田がいた場所の距離が約7メートルであり、
S田が止めていた車から約3.7メートル先に80ワットの水銀灯があり、道路を隔ててアベッ
クの約4.7メートル後ろに2台の自動販売機があってその明かりがあり、南側からは神泉駅
の明かりが届いていた、というものでした。
S田も「背中側から自動販売機の光が少し当たっていた」、「街灯があったかもしれない」と述
べています。
このように目撃状況は、かなり明るく、至近距離であったことが明らかです。

しかし、S田の供述は、右状況で目撃したにしては余りに曖昧です。