「無実のゴビンダさんを支える会」メーリングリストに投稿した文章です 辰野基康

 

面会に行ってきました

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拘置所の大きな正門を壁伝いに200mほど歩くと、面会者の入門口があります。

入り口の脇には、待合場があって、そこで日用品などの差し入れが買えます。
ただ、ゴビンダさんは、たいがいはご自分で購入するそうです。
差し入れ品は必要といわれたもののほうがいいかもしれませんね。
今日は、Kさんが、夏服とネパールの記事が掲載されている「Japan Time
s」をお持ちになりました。
また、面会時間等の詳細が書かれた掲示板もあったのですが、うっかりしてメモしま
せんでした。

入り口で面会のための簡単な受け付けを済ませ、番号札をもらいます。
中に入るには、ちょうど飛行機の搭乗の時のように、簡単な持ち物検査があり、また
携帯電話は脇のロッカーに預けます。
構内では、差し入れ品の受け付け窓口があり、そこに差し入れ品を預けます。
番号札に書かれた番号が呼ばれるまで、待っているのですが、呼ばれる番号が必ずし
も順番通りではない!!です。

番号を呼ばれ、面会室に入っていくと、ゴビンダさんが「ナマステ(こんにちは)」
をして現れました。
家族を郷里に残し、頑張って仕事で信用を築いてきた彼の姿が想像できます。
にこにこされて、やっぱり面会に来てもらうのは、嬉しいんでしょうね。
私とは、共通の友人などの話を少しして、Kさんとは差し入れ品の確認など。

出来るだけ当時のことを思い出して!とKさんもゴビンダさんに伝え、彼も真剣に
聞いていましたが、何年も前の日常の普段通りの一日のことです。
新たに思い出すのも大変・・・と帰路の話題になりました。

あっという間に面会時間が終わってしまいました。

・・ナマステ ゴビンダさん ガラス越しにではなくお会い出来る日が待ち遠しいで
す・・  01/6/08


面会にうかがう時間がとりにくくても、(はがきを送ることなら)出来ることですね。
送る(贈る)ことに、意義があるような気もしています。
花が好きだというゴビンダさんのことです。
空いている時間のなかで、童心に返って、拙いながらの花の絵手紙を、
短いひらがなの言葉を添えて、少しづつ描いていきますよ。01/4/26


何度も、二審判決を読み返しました。

『3月8日当日のJR海浜幕張駅発の東京方面行き電車は、午後10時台前半には7
分発と22分発の2本があったが、後日、捜査官が行った実測結果によると、店から
JR海浜幕張駅のホームまで徒歩で約6分半程度かかること、同駅から午後10時7
分発の電車に乗って前記経路でJR渋谷駅に向かうと午後11時17分に到着し、午
後10時22分発の電車に乗ると、同駅に午後11時28分に到着すること、JR渋
谷駅から喜寿荘までの所要時間は、徒歩で10分半程度であったことがそれぞれ認め
られる。
そして、渋谷駅から喜寿荘までの徒歩の所要時間は、経路の違いや個人差などを考慮
して若干多めに見込んでも、せいぜい12分程度までであろうと認められる。』

 【三 被告人の係わり 2 被告人の行動 (二) 被告人の生活状況と本件当日
の行動】

とあるのですが、私としては、好天の週末の繁華街や駅の混雑を考えあわせると、そ
う簡単には「認められない」のですが・・・
これは、素人の考えでしょうか?     01/5/29


再度判決を読みかえしました。
店を出てから10時7分の電車に乗るまで6分半〜7分という基準が、納得出来ない
のです。

店を出てから電車に乗るまで、7分以上かかるということが証明出来さえすれば、こ
の判決の意味はなくなるのでしょうか?
あるいは、10時ちょうどではなく、10時2分以降に退出したことが分かれば、ゴ
ビンダさんの無罪がはっきりするのでしょうか?
わずか、数十秒の違いです。
ひとりの人間の一生を左右するのには、あまりにも簡単に決めつけられてはいません
か?


当日の幕張近辺のことは良く分かりません。
でも、千葉マリンスタジアムや幕張メッセで、週末の催しがあって店や駅周辺が、混
雑していたであろうこと、
日曜日の忙しさにそなえ、店内に残る客に早く帰っていただくため、従業員達は帰宅
の準備をして終店時刻を客に暗示したこと、
など、単に想像の範囲ですが、思い浮かびます。
そんなことを弁護士の方々も、懸命に訴えられたのでしょうが・・・

それとも、「東南アジア系の外国人」については、人間としての言動は「措信し難い
から」いっさい無視出来るということなのでしょうか?
「相当な経歴のある」捜査官が行った実測結果のほうが、優先されるのでしょうか?
そんな風に感じてなりませんでした。  01/5/30